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作成:2017.07.04

特集

“プレミアムフライデー”の過ごし方は「家でゆっくり過ごす」? 消費促進の目的に疑問の声も

「プレミアムフライデー」の意識調査結果を解説します。認知度や参加実態、参加内容、消費者の声などを紹介しますので、プレミアムフライデーが気になる人は参考にしてみてください。

プレミアムフライデー、実施していますか?

 


「毎月月末の金曜日は午後3時の退社を推奨する」ことを目的に、2017年2月から始まった「プレミアムフライデー」。導入から5カ月が経ちましたが、実際どれほど認知・実行されているのでしょうか。
 
プレミアムフライデーを推進する事務局が、全国の20~50代の有職者に過去4回のプレミアムフライデーを振り返るアンケート調査を実施しました。その結果、「プレミアムフライデーを知っているか」という質問には89.2%の人が「知っていた」と回答し、認知度自体は高い水準のようす。しかし「早く退社したかに関わらず“普段の週末にはできないこと過ごし方”ができたか」という問いに対して「できた」という人は35.5%にとどまる結果に。認知度に比べ、大半の人がプレミアムフライデーの実施には至っていないことが浮き彫りとなりました。

プレミアムフライデーの問題点

プレミアムフライデーはそもそも政府と経団連などが連携して検討してきた消費喚起策で、“仕事を早く終わらせ”夕方から買い物や食事、旅行といった「消費」を促す意図があります。しかし法的な強制力はなく、プレミアムフライデーを導入するかは各企業にゆだねられるため「うちの会社が導入する雰囲気はないから実感はないかな」「みんながみんな一斉に終われる職種じゃないし、もっと柔軟な施策が必要な気がする」といった意見があり、喚起する側と実行する側で温度差が大きいようです。

プレミアムフライデーの過ごし方

また消費者自身の目線から「消費が滞るのは『時間がない』からじゃなくて『お金がない』からじゃないかな。上流階級的な考え方だと一般層の消費感覚には響かないのかも」といった意見も。実際にプレミアムフライデーの参加内容調査では、退社後の過ごし方について「家でゆっくり過ごした(自分の趣味や娯楽に時間を使った)」という意見が全世代にわたってトップに。全体の回答で「外食」や「買い物・ショッピング」などの意見を2倍以上上回りました。
 
プレミアムフライデーは導入されて間もないため企業側も手探りのようですので、今後も活発な議論が行われれば「月末金曜日」の過ごし方が大きく変わるかもしれませんね。

Author:美プロ編集部

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