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セラピストの離職率の高さと理由とは
職業の中でも離職率が高いと言われているセラピスト。セラピストの離職率が高い理由は何なのでしょうか。
ここではセラピストの離職率が高い理由や、長く続けることができる人と続けることができずに辞めてしまう人の違いなどについてお話します。
セラピストの離職率が高い理由
美容業界は入れ替わりが激しい業界で、セラピストの約半数は1年ほどで辞めてしまいます。
3年間継続することができる人は全体の1割程度といわれていますから、いかにセラピストの離職率が高いかが分かります。
セラピストの離職率が高い大きな理由は、「思い描いていたイメージと現実とが違う」という点にあるようです。
「思っていたよりも給料が安い」「仕事が想像以上にハード」「待遇が悪く、仕事とを楽しめない」といった理由でセラピストの仕事を辞める人は少なくありません。
給料は出来高制のところが多いので、指名を得ないと給料に反映されません。ですから、フルタイムで出勤しているのに他の職場と比べて給料が少ないということもあります。
また、体力が求められる仕事なので体力的にキツイと感じる人も。さらに福利厚生などがしっかりとしていないサロンに勤めてしまい、待遇面で満足できないと感じる人もいます。
このような理由からセラピストの離職率は高いのです。
関連記事:セラピストの手当や福利厚生は?
長く続く人と辞める人の違いとは?
離職率が高いセラピストですが、もちろん長く続けている人もたくさんいます。では、長く続けることができている人と辞める人との違いは何なのか、見ていきましょう。
セラピストを続けることができる人は次のような人です。
- セラピストとしての仕事にやりがいを感じている人
- プレッシャーに強い人
- 職場に安定性を求めていない人
指名が多くとれるようになると給料は上がりますが、最初のうちはうまくいかないことがほとんどです。それでもセラピストとしての仕事にやりがいを感じている人は続けられますが、そうでなければもっと給料の良い仕事に就きたいと思うようになるでしょう。
また、セラピストの仕事を続けていくには指名を取れなくても前向きな気持ちで取り組めるような精神面での強さも必要です。指名が取れないことをプレッシャーに感じる人は、自分を追い込んでいってしまい、辞める原因にもなりかねません。
セラピストの多くは出来高制ですから、固定給の職場と違って不安定なところもあります。ですから、職場に安定性を求める人もセラピストを続けるのは難しいでしょう。
離職者が出るサロンの特徴をチェック
人材の入れ替わりが激しい傾向があるセラピスト業界ですが、それぞれのサロンによっても違いはありますよね。就職活動の際にはできるだけ定着率の良いサロンで働きたい、と思う人も多いでしょう。長く続けるために、離職率が高いサロンにはどんな特徴があるのか見ていきましょう。
離職率が高いということは、言い換えれば人材不足であるということでもあります。そのためサロンがどんな風に採用試験を行っているのか、というポイントは要チェック。例えば書類選考も適性検査もなく、いきなり面接試験を実施するサロンには気をつけたほうが良いかもしれません。
中には面接時にほとんど自分から話をすることもなく、即採用されたという体験談も。深刻な人材不足に陥っているサロンでは、適性や能力をしっかり見極める前に採用するケースもあるんですね。
また、離職率が高くなる理由の一つとして「研修」が厳しすぎるという点も。サロンによって採用時に様々な研修を実施しているものですが、中には厳しい研修を行っているところも。
そうした職場では、新人が研修を乗り越えることができずに離職してしまうケースも多々あります。就職活動時にはサロンの公式サイトなどで研修制度をチェックしておき、もし不明な部分があったら面接時に内容などを細かく聞いてみてもいいでしょう。
セラピストの仕事を続けるために重要な「待遇」
とはいえセラピストはやりがいがあって魅力的なお仕事。「セラピストの仕事が好きだから長く続けたい!」と考えている人は、一体どうすれば良いのでしょうか?
重要になるのがサロンの環境面です。セラピストの定着率が高いサロンでは、大抵は福利厚生や人材育成などの面で制度が整えられているもの。例えば勤務時間帯に応じて「深夜手当」が支給される店舗や、「資格手当」を設けてスキルの高い人を評価している店舗があります。
またセラピストの育成という点では、研修などで一度教えて終わらせるのではなく、面談などを交えて継続的に育成を続けているサロンも。自分がセラピストを長く続けるためには何が重要なのか考えて、それに合ったサロンを探してみてはいかがでしょう。
関連記事:セラピストの仕事のやりがいとは?
セラピストを続けるには?
離職率が高いセラピストですが、その理由の多くはセラピストの実情をよく理解していなかったという点にあります。そのため「思っていたのと違う」と感じて辞めてしまうのです。
セラピストの仕事は出来高制のことが多いため、収入アップのためには指名を多く取ることが欠かせません。
そのためにはセラピストとしての知識を増やし、技術を高めることが大切です。また指名が取れなくてもくよくよせず、前向きにやっていけるようなメンタルの強さを培うようにしてください。そうすることで、セラピストとしての仕事を続けていくことができるでしょう。
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