美容スペシャリストな自分になるために
頭皮ニキビで気を付けたいパーマとカラー
頭皮にニキビがあるお客様にパーマやカラーを求められた場合は、どのような対応をすべきなのでしょうか。一般のお客様と違い、頭皮ニキビがある場合は、不快感を与えないように対応しなければなりません。
まず美容師はお客様に安心感を与える対応を
頭皮にニキビがあるお客様は、以下のような理由で美容師に触れられることに抵抗感を持っています。
- 頭皮ニキビがはずかしい
- シャンプーでの刺激が心配
- カラーやパーマでの痛みも心配
その他にも「オイリー肌によってできてしまった頭皮ニキビがひどく、頭頂部の髪が薄くて美容師に育毛剤を勧められてしまいショックだった」というお客様もいるようです。もちろんダメージになってしまうパーマやカラーもダメ。このような対応をされたら、誰もが美容室へ行くことに抵抗感を持ってしまうでしょう。
美容師はお客様の悩みに寄り添ってあげることが大切です。いくらカラーやパーマが頭皮に悪いからと言って、「髪が薄くなってしまうから」とストレートに断ってしまっては、お客さまも二度と美容室には行きたくないと思ってしまうでしょう。デリケートな悩みですので、コツを上手につかんで伝えてください。
逆に「お客様が傷ついてしまうから」と、カラーやパーマのダメージを伝えずに行ってしまうのはプロ失格です。刺激によってニキビが悪化してしまうかもしれないので、まずは頭皮がどれだけデリケートなパーツで、カラーやパーマがどれだけ刺激が強いのか、を伝える必要があります。
頭皮はダメージを受けやすいパーツ
皮膚への水分や薬品などの浸透率は頭皮の場合、手のひらのおおよそ4倍だと言われています。浸透力が強いため、薬品によるダメージは強いと伝えましょう。
刺激が強い薬剤をカラーやパーマでは使用する
カラーやパーマは刺激が強い薬剤を使用しているため、ニキビがある頭皮へ使用するのは危険であることを伝えてください。刺激によってニキビが悪化してしまうおそれがあります。
どうしても行いたい場合は、カラーとパーマの間隔を開けることを提案してはいかがでしょうか。ニキビがある場合、ダメージを最小限に抑えるのなら最低でも1週間、できれば2週間以上開けるのが理想的です。またパーマの代わりに内巻カットにすればカラーだけで済む、という提案も有効でしょう。
ただあまりにもひどい場合は、責任問題がふりかかってくる可能性もあるので断らなければいけないこともあります。カラーやパーマでかぶれてしまい、顔が腫れあがってしまった事例があることを伝えましょう。
頭皮トラブルにつながらないように回避
頭皮のニキビを気にするお客様は多く、そのうえでカラーやパーマをしたい方もいます。トラブルがある頭皮へのリスクをしっかり伝えるのは大切ですが、思っている以上にお客様は気にしています。よって上手に伝える方法をマスターすると不快感を与えずに納得してもらえるでしょう。お客様の頭皮を守ることを第一に、ニーズを満たしてあげてくださいね。
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