美容スペシャリストな自分になるために
美容師が指を切った時の対処法
美容師が使用しているシザーは驚くほど切れ味が良いため、使用には十分の注意を払わないとケガの原因となります。ここでは、お客様にケガを負わせないように気を付けたい点や、美容師が指を切った時の
応急処置法をご紹介していきます。
シザーの取り扱いには十分注意して
美容師がヘアカットに使用しているシザーは普通のハサミとか比べものにならないくらいよく切れます。ですから美容師なら誰しも一度は自分の指をシザーで切ったという経験があることでしょう。
痛いとはいえ、自分の指を切ったという場合はまだいいのですが、お客様にケガをさせてしまうことだけは美容師としては避けなければなりません。ヘアカット中はシザーの取り扱いに十分に注意して、お客様にケガを負わせないようにしましょう。
耳回りのカットの時に耳まで一緒に切ってしまったり、顔周辺の髪を切る時にお客様の顔にシザーが当たってしまってケガをさせたり、ということは起こり得ることです。ですから顔周りや耳周辺のカットの時には、特にシザーの取り扱いには注意するようにしてください。細心の注意を払えば事故の多くは防ぐことができるでしょう。
指を切った時にすぐにすべきことは?
では美容師がシザーで自分の指を切ってしまったという場合は、どう対処したら良いのでしょうか。
多くの美容師が応急処置としてやっていることは絆創膏を貼ることだと思います。これもひとつの方法ではありますが、なかなか血が止まらないということもありますし、治るまでにそれなりに時間がかかってしまいます。
そこで早く傷を治すためにおすすめなのが、切った指がある方の手を真上に上げ、5本指をくっつけて細かく振動させるという方法です。小刻みにバイバイする感じで手首から上だけを動かしていくと2~4分ほど(傷口が浅ければ)で出血を止めることができます。この時に絆創膏は貼らないでOKです。
この方法を実践すると、血が止まってくるのと同時に痛みも引いていきますし、傷の治りも早いようです。ただし美容室の中で突然これをやり始めると、お客さんは驚いてしまうと思いますので、お客さんに一声かけてスタッフルームでやるようにしてください。
「こんなことで」と思うかもしれませんが、血が止まるまで小刻みに手を振ってみましょう。その際に血が飛び散る恐れがあれば、ティッシュかサランラップなどで傷口を抑えながらやってみてください。血が止まったのを確認してから絆創膏を貼ったりテーピングテープを巻いたりして傷口が開かないように保護し、仕事を続けましょう。
カット時にはケガに注意して
カット時にはシザーの取り扱いには十分注意して、お客様にケガをさせないように、また美容師自身もケガしないようにしたいものです。とはいえ、それでも指を切ってしまうことはあります。指先を常に動かしている美容師にとって、指のケガは大きなストレスとなりますから、一日でも早く治すために、ぜひお試しください。
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