美容スペシャリストな自分になるために

更新:2017.05.24

作成:2017.05.23

美容師

前髪のセルフカットをアドバイスするコツ

前髪を気にする女性

お客様から聞かれることも多い前髪のセルフカット。プロである美容師がカットしたときと、素人であるお客様がカットしたときで差を少なくするためにはどのようなアドバイスができるのでしょうか。

文房具ハサミは髪を傷つける

はさみ

美容師に「セルフカットをしたいんですけど、セルフカットのコツはありますか?」と相談するお客様は、おそらくセルフカット経験がなく、家には文房具用ハサミしかありません。文房具用ハサミで髪をカットすると髪を潰すように髪を切るため、キューティクルが禿げやすくなったり、枝毛になりやすくなったり、栄養が流出して髪が不健康になります。

それに比べ美容師が普段使用しているハサミは日本刀並みの切れ味があり、髪を潰さず切られるので、少ないダメージでヘアカットできます。なので、セルフカット用のハサミや経験が少ない美容師向けのハサミを使うよう勧めましょう。

それに加え、すきバサミがあるとよりヘアスタイルの自由度が高まります。「髪の量や質感を自分好みに仕上げるために、あると便利」であることを説明し、プロ用のすきバサミ購入を勧めましょう。

斜め前髪はこう切る

お客様からすれば「難しそう」「自分にはできない」と思われる斜め前髪ですが、素人でもこのようにすれば作れます。

  1. 前髪と他の髪をわける
  2. 前髪全体の長さを揃える
  3. 流したい方向と逆方向に前髪を持っていき、クシでカットする角度の目安を決める。慣れていないうちは角度がゆるいほうが後から修正が効くので、そのようにお客様に勧めます。
  4. 少量毛束を取り、流したい方向と反対の方向に髪をねじる、さらに中間と下に、それぞれ1回ずつすきバサミを入れる。
  5. 分け目より端にある髪を両サイド同じ長さになるよう、メインのハサミで切る

ぱっつんはこう切る

セルフカット経験のないお客様からすれば簡単そうに見えますが、案外難しい髪型です。

  1. 前髪と他の髪をわける
  2. 前髪を三等分する
  3. 真ん中ブロックはメインのハサミで好きな長さにカットする
  4. 両端ブロックの髪は真ん中ブロックの髪からだんだん長くなるようにカットする
  5. 前髪全体に5mmほど縦にすきバサミを入れる
  6. こうすれば初めてのセルフカットでも上手にぱっつんを作ることができます。

あまり切りすぎない

セルフカットでは失敗する、髪にダメージがある、などのリスクがあるので、あくまでもセルフカットは次の美容院までのつなぎであることを説明しましょう。髪は長いと調節もできますが、短いとさらに短くする、ごまかす、そのままにするしかできなくなるので、邪魔にならない程度のカットを勧めます。

前髪のセルフカットは素人とプロの差を埋められるか

ヘアカット

お客様から前髪のセルフカットについて聞かれたら、素人とプロの差を埋めるようなアドバイスをしましょう。

お客様は美容についての関心はありますが、髪の知識があるわけではありませんし、髪を切った経験が少ないorないので、プロに比べると切り方も雑になりがちです。

髪の毛全体は1ヶ月〜数ヶ月に1度の美容院で十分ですが、前髪は伸びすぎると目にかかって生活に影響が出るので、美容師もしっかりアドバイスしましょう。

Author:美プロ編集部

この記事に関連するキーワード

expand_less