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染め直しに対する美容師の対応方法
今回は、美容師のクレームのなかで、もっとも多いカラーの染め直しに対する対応方法について解説をしていきます。染め直しになった際には、今回解説することをしっかりと押さえて、リピートに繫がるように努力しましょう。
カラーの染め直しに対するリピートに繋がる対応方法
美容師に対するクレームのうち、もっとも多いカラーリングですが、クレームを受けたときには、誠意をもって対応すべきです。なぜなら、お客様は「カラーリングに期待をしている」から。美容師のみなさんも、カラーをするときに、どのような色になるのか期待に胸を膨らませたことがありますよね。
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しかし、うまく染まらなかったということは、その期待を裏切ってしまっていることになるので、例えサロンが混んでしまっていたとしても、誠意をもって接するべきなのです。
また、染め直しに来てくれるお客様は、誠意をもって対応すれば、リピートに繋がる可能性が高いです。一般的な感覚の場合「染めてくれた美容師さんに悪いから」や「気まずいから」という理由で、別のサロンで染め直しをしてしまうので、失客に繫がります。
その場合に、別のサロンではなく、染めたサロンで染め直しをしてくれるということは、染め直しになったとしても、「相談しやすい美容師さん」や「気まずくならない美容師さん」というように思っている人もいるので、リピートになる可能性が高いのです。
染め直しで注意すべき2つのポイント
染め直しで注意すべきポイントは2つあります。それぞれ、しっかりと押さえて2回目に満足してもらえるようにしましょう。
過去に黒染めをしていないか
1回目にうまく染まらなかったときには、高確率で過去に「黒染め」または、「黒に近いブラウン」でカラーをしている可能性が高いです。もし、過去に黒染めしていた場合は、例えカラーの調合が完璧だったとしても、全く染まりません。
また、1回目に若干明るくなったとしても、2回目では、その明るさから1~2トーン上がるくらいの変化を出すことしかできないので、ブリーチが必要になることもあり、それを確認せずに染め直しをしてしまうと、2回目のカラーでもほとんど色が変わらない可能性もあるので注意してください。
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「気持ち明るく・気持ち暗く」は要注意!
お客様の中には、「気持ち明るく・気持ち暗く」してもらいたいという表現を使う人がいます。この「気持ち~」という表現には個人差が大きく現れる可能性があり、美容師基準の「気持ち~」とお客様の「気持ち~」では、大きな差が生まれてしまう可能性があります。ので、しっかりとどの位の色にしたいかを確認しましょう。
また、カラー剤は時間の経過とともに「退色」をするため、染め直しをしなくても明るくなります。つまり、少しだけ明るくしたいというお客様の場合は、染め直して2~3日経過すると、目標の色よりも明るくなってしまっている可能性が高く、染め直しをしない方がよい場合があります。そのため、美容師にはカラーを見極める力が必要になります。
染め直しからリピートに繫げよう
染め直しは、美容師からすると少しドキドキするものです。しかし、実際失客している訳ではなく、お客様は美容師に対して失望している訳ではありませんので、リピートに繫がる可能性は十分にあります。誠意をもって対応するようにしましょう。また、「黒染めの履歴」や「気持ち~」の2点には十分に注意して、しっかりとカラーを選択するように心がけてみましょう。
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