美容スペシャリストな自分になるために
作成:2017.04.12
ジュリアナ、アムラー、おフェロメイク… 時代によって大きく変わる化粧の流行
私たちが普段当たり前のようにしている化粧は、実は気づかないうちに大きく移り変わってきている。では、これまで日本の女性はどのような化粧を行っていたのだろう?
日本国外を意識した化粧が中心の1920~1970年代前期
普段多くの女性が施している化粧は、西洋から取り入れた“西洋化粧”と呼ばれるもの。第一次大戦後、日本が大きく成長し始めた1920年頃から取り入れられたといわれており、銀幕女優や欧米のスターがアイコンになっている。1920年代は「モダンガール」に代表される、細く垂れ下がった眉と、目じりにシャドーが濃く入ったメイクが主流に。1950年代には、オードリー・ヘップバーンをお手本にした白めのファンデーションと直線に近い太眉、深紅の唇といった外国人女優を真似した化粧が流行した。
1960年代~1970年代前期は日本人が世界を意識し始めた時代。淡いピンク色の口紅やつけまつげも登場し、大きく立体的な目をしたバービー人形のようなアイメイクが大流行。ちなみに、日本でバービー人形が販売されたのは1962年のことだといわれている。
時代は国内に! バブル経済前後を彩った1970年代後期~1990年代前期
1970年代後期からはこれまで外に向けられていた目が日本国内に。1970、80年代には松田聖子、山口百恵など時代を象徴するアイドルも登場し、眉はなるべく自然のまま、色もあまり使わないというメイクが流行。「当時は聖子ちゃんに憧れて、聖子ちゃんのマネしてた」という人も多いようだ。
バブル景気真っ盛りの1980年代後期から1990年代前期には、形を整えた眉に華やかなアイシャドウ&アイライン、さらに赤紫色の口紅に代表される「ジュリアナ・メイク」が大流行となった。
歌姫が引っ張る新たな流行の形! 1990年代後期~2000年代
1990年代後期には、ギャル系、OL系、裏原系…とさまざまなジャンルに細分化。ブラウン系の細眉メイクに色付きのアイシャドウ、白ピンク系の口紅という安室奈美恵のメイクやファッションを真似する「アムラー」も登場した。
2000年代には、1998年にデビューし若い女性から絶大な支持を誇った浜崎あゆみのメイクを真似した、アイラインをきっちり引き、マスカラやつけまつげで出来るだけ目を大きく見せるデカ目メイクが主流に。
そして、時代は逆戻り? 2010年代~のメイクの流行
2010年代以降のメイクは「ナチュラル」「可愛い」などがキーワード。濃すぎず、ナチュラルな「すっぴん風」メイクや、可愛さの中に「色気」を醸し出す「おフェロ」メイクなどがトレンドに。
また、2010年後期からは1980年代頃に流行した太眉、華やかなアイメイク、色の濃い口紅中心のメイクが再び流行中。中には「私の若いころと同じようなメイクの女の子いた」「服装も化粧も80’sブームで太い眉とか赤い口紅とかほんとよく見る」という目撃談も多々上がっている。
中には「凄い細い眉毛の人、一発で歳予測できる」「ばさばさまつげのお姉さん見ると、どんだけ若くきれいに見えても30代くらいだろうなって考えちゃう」という声もあるので、化粧の仕方次第で年齢がばれる…なんてこともありうるかも。
画像出典:xtina5645 / Make-Up Primavera (from Flickr, CC BY 2.0)
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