美容スペシャリストな自分になるために
今注目のまつ毛植毛とは?メリットやリスク、まつエクとの比較も
まつ毛を増やす方法の1つに、外科手術による「植毛」があります。その名のとおり、まつ毛に髪の毛を移植します。まつエクとはどのような違いがあるのか、メリットや料金などを比較してみましょう。
まつ毛植毛の概要と流れ
まつ毛植毛とは?
まつ毛の植毛は美容整形外科で行います。エクステを装着する「施術」とは違い、あくまでも医療行為である「手術」です。自分の髪の毛をまぶたに1本1本植え付ける方法で、植毛後の見た目もまつ毛とほとんど変わらないため、「まつ毛の量が少ない」「まつ毛が細くてメイクが上手くいかない」という悩みを抱える人たちにとっては有効な改善策ですね。
自由診療になるので、健康保険は適用されません。費用は本数で決める場合と目全部で一括請求するクリニックがありますが、いずれも両目で50~100万円ほどかかります。
まつ毛植毛の流れ
続いて、手術の大まかな流れを順番に説明していきます。
1、手術を受ける病院を選んで予約
まつ毛植毛の手術を行う病院は予約制のことがほとんど。まずはいくつかの病院の症例やお医者さんの口コミを見て、どこの病院で受けたいのかを決定しましょう。
1度ではなく何度か病院に通う可能性もあるので、ある程度自宅からの距離の近い中から探すと良いですね。
また、まつ毛植毛を取り扱っている病院は少ないため、予約状況によっては少し時期が先になることも。「どうしてもこの日までに手術を受けたい!」と決まっている場合には、早めに予約をするようにしましょう。
2、病院に行き、問診票を記入
予約当日は少し早めに病院に行き、問診票への記入をしましょう。手術に関する注意点等も事前に書面で提示されるので、そちらの内容も確認をします。
3、医者とのカウンセリング
どんな風に手術を進めるか、担当のお医者さんから説明を受けます。手術に伴うリスクや手術を終えた後の注意点も聞いた上で、自分の希望や不安な点も相談するようにしましょう。
4、手術:植毛する頭皮の選定と切り取り
カウンセリングを終えたら、実際に手術開始!
まずは髪の毛を数cmほど皮膚ごと切り取り、毛根がついた状態で1本ずつ分けて「ドナー株」を作ります。これをまつ毛の生え際に穴を開けて植えます。髪の毛を切り取るのは後頭部で、女性なら傷は他の髪で隠せるでしょう。数年が経過すると傷跡もほとんど分からないくらいに塞がります。
5、手術:株分けが終わるまで待機
切り取った頭皮から植毛用の髪を取るための株分けという作業を行うため、その間1時間程は待機となります。
6、手術:まぶたへの植毛
株分けが完了したら再度手術室に入り、実際に目元に植毛をしていく手術に移ります。病院にもよりますが、手術は1~2時間くらいで終わり、髪の毛の切り取りも含めて当日中に植毛は完了します。
7、手術完了
手術直後は、麻酔が完全に切れるまでしばらく病院の中で待機をします。麻酔が切れ始めると手術をした部分がチクチクと痛むので、あまりにも痛みが強い場合は看護師さんに声を掛けて冷やしてもらうようにしましょう。
8、ダウンタイム
腫れや内出血が治まるまでのダウンタイムは1~2週間ほどですが、シャワーは当日、目以外のメイクと洗髪、入浴は3日後、アイメイクは1週間後から可能です。植毛したまつ毛の生着率は8割前後で、術後から数日で一旦抜け落ちた後、数ヶ月後に新たに生えてきます。
9、数回の通院で経過を見て、落ち着いたら抜糸
手術の経過を見るため、術後数週間後に通院をします。経過が良好と判断されたら抜糸を行い、その後も何度か経過を見るために通院。「もう通院しなくても大丈夫ですね!」と判断されれば、手術は完了です。
植毛とまつエク、どちらが良いの?まつ毛植毛のメリット
半永久的に長持ちする
まつエクとの最大の違いでありメリットは、効果が長持ちすることです。まつエクは1回あたりの料金こそ数千円で済みますが、おおよそ1ヶ月くらいしか持ちません。20年以上サロンに通うと、植毛するのと同じコストになります。
その点、まつ毛植毛の場合には日帰りで手術を受けることが出来るので、定着してしまえば何度も交通費と時間をかけてサロンに通う必要がなくなります。
まぶたやまつ毛への負担が少ない
まぶたへの負担が少なくて済むという点も、まつ毛植毛のメリットです。確かに手術の時にはまぶたやまつ毛に大きな負担がかかりますが、まつ毛エクステを何十年も付け続けているとそれ以上の負担が…。
また、まつエクはつける時にグルーを使うので、まつ毛に負担をかけます。万が一、目に入ると危険です。つけている間は、取れないように目元のクレンジングができず、うつ伏せで寝られないなどの制約があります。
関連記事:アイリストが直面する、グルーの問題
まつ毛の植毛をするリスクとデメリット
まつ毛の植毛は、自分の髪の毛を移植するので、人工毛を使うまつエクよりも仕上がりは自然です。けれども元が髪の毛なので、まつ毛よりも長く伸びる可能性があります。そもそも、まつ毛の成長期は約2ヶ月ですが、髪の毛は2~6年です。時にはカットするなどのメンテナンスが必要になるかもしれません。
生える向きの問題もあります。美容整形外科では本来のまつ毛と向きが揃うように手術しますが、上まつ毛は下に、下まつ毛は上に生える恐れがあります。特に下まつ毛は「逆さまつ毛」になりかねないので、クリニックによっては断られる場合もあります。カウンセリングでどんなリスクがあるのか、事前にしっかり確認しましょう。
どの悩みを解消したいのか考えよう
まつ毛を植毛すれば、まつエクなどで増やさなくても良くなり、取れないように気を遣ったり、サロンに通ったりする手間から解放されます。一方で髪の毛のように伸びたり、目に向かって生えたりするリスクがあります。
ただ、「多少はお金がかかっても良いから、朝のメイクの時間を楽にしたい!」「まつ毛が少ないコンプレックスから解放されたい!」という方には、やはりまつ毛の植毛が向いているかもしれません。
まずはアイリストにまつ毛の悩みを相談してみて、それでも解決しないようなら一度整形外科のお医者さんに相談してみても良いかもしれませんね。
この記事に関連するキーワード
関連求人を探す