美容スペシャリストな自分になるために
作成:2017.01.20
トリミングとグルーミングの違いって? トリマーの仕事内容と働き方、トリマーに求められるものとは
犬や猫も人と同じように、伸びすぎた毛はカットして綺麗に整えてあげたいですよね。そんなペットの毛を整える美容師のようなお仕事が「トリマー」と呼ばれています。ですがトリマーは美容師と違って、ただカットやシャンプーをするだけではなく、動物専用のサービスも行う必要があります。
今回はトリマーの具体的な仕事内容やトリマーとして働く仕事場、働き方についてご紹介します。動物が好きな方にとってはとてもやりがいのあるお仕事ですので、興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
トリマーのお仕事
トリマーというのは、ペットとして飼われている動物相手に「トリミング」や「グルーミング」と呼ばれるケアを施してあげるお仕事です。毛のカットはもちろん、シャンプーやブラッシング、爪のカットや耳掃除も行うのがトリマーの仕事内容。また、人と違って動物とは言葉でコミュニケーションが出来ないため、これらの作業を通して動物の健康状態を観察するという役割も担っているんですよ。
トリマーのお仕事のほとんどは動物の相手ですが、本当に大切なのは実は飼い主さんとのコミュニケーションです。どんなカットを希望しているのかを聞き出したり、普段のお手入れはどのようにすればいいのかアドバイスし、動物と飼い主さんの両方が快適に生活できるようにサポートしなければいけません。また、何か動物の体調に異変を感じた時に真っ先に伝えてあげるのも重要なお仕事ですね。獣医ではないため治療までは出来ませんが、知識がなければ気づけない些細な異変にいち早く気づいてあげられるのがトリマーです。
トリミングとグルーミングの違い
トリマーは「トリミングをする人」という意味ですが、海外では「グルーマー」と呼ばれているそうです。こちらは「グルーミング」という作業からついた名前。「トリミング」と「グルーミング」はどちらも大事なトリマーのお仕事ですが、二つの言葉にはどんな違いがあるんでしょうか?
まずトリミングは、はさみなどを使って動物に全身カットや部分カットを施すことです。たとえばプードルなどにはデザインカットと呼ばれるカットで、ぬいぐるみのようなかわいらしい姿にしてあげることもありますね。そしてグルーミングというのは、シャンプーやブラッシング、爪切りや耳掃除など、動物の体を清潔に保ってあげるためのお手入れのことを指します。動物が自分でする毛づくろいのこともグルーミングと呼びますが、人と一緒に暮らすためには、人の手で手助けしてあげることも必要なんですね。
トリマーの仕事場・働き方
トリマーの主な仕事場はペット向けの美容室やトリミングサロンになります。こういった職場ではトリミングコースの中にグルーミングも含まれることが多く、一頭のグルーミングからトリミングまでを一人で担当するのがほとんどです。動物病院でもトリミングを行っているところがあり、かかりつけの病院でトリミングまでお願いするという飼い主さんも多いようす。ただし動物病院では皮膚病の予防のために毛を短くカットしたり、治療のためのシャンプーで洗ってあげることもあるため、普通のトリミングサロンで働くよりも専門的な知識が求められます。
ペットショップで働く場合には、ショップにいる動物の世話をしたり散歩に連れていってあげることも仕事に含まれます。さらには販売している動物たちの管理を任されることもあるようです。そのため、むしろペットショップで働くためにトリマーの資格を取るという人も多いそう。
トリマーに求められるもの
トリマーとして働くためには、動物好きであることや手先の器用さが必須となります。さらに立ち仕事であり、トリミング中におとなしくしてくれる動物ばかりではないため、体力も必要になってきますね。また、人間のファッションのように犬のカットにも流行があるため、そのような新しい情報にもしっかりとアンテナを働かせなければなりません。大変なお仕事ではありますが、可愛い動物たちを自分の手でさらにかわいく仕上げることは、動物好きな人にとっては大きな喜びになるはず。さらに飼い主さんの笑顔にもつながる、とてもやりがいのあるお仕事だと言えるでしょう。
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