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海外で働くには国家資格が必要!? ネイリストとして海外勤務・海外留学をするメリット
日本のネイルの技術はかなり高く、海外へ渡って活躍しているネイリストも数多くいます。世界的に活躍するネイリストに憧れてネイル業界に入ったという方も珍しくないはず。アメリカやフランスなどはファッションの最先端を生み出す国なので、そうした国で認められれば一流のネイリストになったと胸を張れるでしょう。
日本のネイルサロンでも海外に支店や提携店のあるところは多く、海外勤務を夢見るネイリストたちが働いているようです。今回は海外でネイリストとして働くときのメリットや、日本との違いはどんなところにあるのか見ていきましょう。海外勤務の際に必要な資格やスキル、また海外留学や研修などについてもまとめてご紹介していきますよ。
ネイリストとして海外勤務するメリット
実はアメリカでは、ネイルはヘアカットと同じくらい日常的で当たり前のものとなっているとのこと。そのため、ネイルサロンは低価格、短時間での施術が多くなっているようです。手のかかる凝ったデザインの代わりに、スピードが求められるんですね。そんなアメリカのネイルサロンで働けば、短時間で確実に要求されたネイルに仕上げる技術が鍛えられていくことでしょう。
日本のネイルは、繊細な技術や高いデザインセンスが世界でも高く評価されています。その技術をより短時間で施すことが出来れば、海外であってもネイリストとしての評価は確実に上がるはず。それだけでなく日本へ帰ってきてからも、海外で働いていたという経験やそこで培ったスキルが評価され、よりレベルの高いサロンで働くことが出来るかもしれませんね。
また、海外のネイルサロンは日本と違って休日や休暇が取りやすいというメリットも。日本では好きなことを仕事にした場合、ほとんどの時間を仕事に費やすという働き方になりがちですが、海外では休日などはしっかり自分の時間として過ごすという割り切った人が多いんですね。日本での働き方が合わないと感じる人も、海外に行ってみれば自分に合ったスタイルを見つけられるかも。
海外で働く際に必要なこと
海外で働く際には、職業を問わず「就労ビザ」というものが必要になってきます。ビザのない外国人は国内に滞在することは許されないんです。しかし「就労ビザ」を取得するのはかなり難しく、外国人がわざわざその国で働かなければならない理由があってようやく認められるほど厳しい審査となるそう。そのため初めて海外勤務をする場合は「ワーキングホリデー」という制度を利用する人が多いんですよ。
「ワーキングホリデー」というのは休暇を目的として他国に滞在し、滞在期間の生活費をその国で就労することで稼ぐという制度です。協会に加盟している国であれば、就労ビザを取るより簡単に、1~2年ほどネイリストとして働く資格を得られると言います。しかも就労ビザが下りやすい国であれば、ワーキングホリデーからそのまま就労ビザで働き続けるということも可能なんですね。
日本では、ネイリストとして働くときに必ず必要な資格というものはありません。ですが海外のほとんどの国では、ネイリストになるための国家資格が存在するんですよ。資格がなければ海外のサロンはもちろん、日本のサロンの支店であっても勤務は出来ません。それぞれの国の認定校を卒業し、資格試験に合格しなければネイリストとして働けないんですね。
海外研修や海外留学について
海外でネイリスト資格を取得するためには、まずその国へ留学しなければなりません。日本人を受け入れてくれるスクールも多く、日本でも支援してくれる企業はいくつもあるようです。また、留学制度を設けているネイルスクールもあるので、日本で基礎的な知識を身につけてから留学することもできます。外国語に自信がなくても、語学と一緒にネイルの技術を学べるコースもあるので、安心して勉強できるはず。
そして、海外研修制度があるネイルサロンも。世界レベルの技術を体験できるまたとない機会なので、海外研修制度のあるサロンはネイリストからも人気が高いんです。そうしたところでは技術を勉強するだけでなく、仕事ではなかなか関わりを持てないスタッフ同士の交流や親交を深めることが目的となっているようす。ネイリスト資格を取得するための勉強とはまた違った視点から、ネイルを学ぶことができるんですね。海外勤務を目標とする人は、まずは海外研修制度のあるサロンについて調べてみてはいかがでしょうか。
ネイリストの留学に必要な「学生ビザ」の発行について
海外に長期滞在する際にはビザ(査証)の発行が必須。留学してその国の教育施設で勉強する場合には、「学生ビザ」の発行手続きを行わなければいけません。ただしビザの発行基準や滞在できる期間は、国によっても大きく異なっているようす。たとえばアメリカの場合には2種類の学生ビザが発行されていて、認定大学や私立高校で教育を受ける際には「F-1ビザ」が必要に。それに対して学術的でない、職業的な教育・研修を受ける人は「M-1ビザ」が必要になります。その際には入学予定の学校から、入学許可証となる「I-20」を発行してもらわなければいけないので、あらかじめ手続きを行っておきましょう。
ネイリストが留学する際の流れ
以下ではどんな風にネイリストが留学を行うのか、「アメリカ留学」を想定して説明していきましょう。まずは上でも説明したように、学生ビザを用意することからスタート。ネイリストのアメリカ留学を支援している会社もあるので、現地生活が不安な人は利用してみると良いかもしれません。
なおアメリカでは州ごとにネイリストのライセンスが発行されていて、異なる受験資格が設けられています。ライセンスを取得した州でしかネイリストとして働くことはできないので、どの州で働きたいか事前によく考えておくのがおススメ。
無事に渡航できたらアメリカ政府の認定校で、ネイリストとしてのスキルアップを目指しましょう。カリキュラムを修了したら次はライセンスの受験になり、筆記試験と実技試験に臨むことになります。
ただし州によっては「社会保障番号(Social Security number)」の所持が、ライセンスの受験資格となっているケースも。社会保障番号とは日本でいうマイナンバー制度に当たるもので、社会的な信頼を得ている証になります。取得するためにかかる費用は無料で、必要な書類を揃えて申請書を出せばOK。ライセンスの受験だけでなく、運転免許の取得や携帯電話の契約といった様々な場面で役に立ってくれるでしょう。
ちなみにアメリカではネイリスト向けのコンテストやコンペティションが、盛んに開催されています。世界中から集まったネイリストが切磋琢磨していて、日本人が入賞することも珍しくありません。グローバルに活躍するネイリストを目指して、挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
画像出典:COD Newsroom / COD Cosmetology Students Offer Free Services During Beauty Week 2016 18(from Flickr, CC BY 2.0)、COD Newsroom / COD Cosmetology Students Offer Free Services During Beauty Week 2016 11 (from Flickr, CC BY 2.0)、COD Newsroom / COD Cosmetology Students Offer Free Services During Beauty Week 2016 4(from Flickr, CC BY 2.0)
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