美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.04.25

作成:2016.05.18

エステティシャン

セラピストは女性だけじゃない! 昨今注目を集める男性セラピストの業界情報


 

セラピストやエステティシャンと聞くと、きっと女性をイメージする人が多いのではないでしょうか? 実際に日本の美容業界では女性セラピストが多数を占めているのが現状ですが、最近では男性セラピストの数も増えてきています。

 

男性セラピストというだけで敬遠されることもありますが、中には力強く行われる施術のファンになるクライアントも! 今後大注目の男性セラピストについて、その現状や勉強方法、就職状況といった業界情報をまとめていきます。

男性セラピストの現状

男性のセラピストは、実は海外の美容業界では珍しくありません。しかし日本ではまだまだ一般的ではなく、偏見にさらされたり、就職面で不利になることも多くあるようです。ただ、そうした状況がずっと続いているわけではなく、近年では徐々に普及し始める兆しも見せています。

 

というのも、男性セラピストには女性セラピストにはない魅力があるからです。大きな手のひらを使って力強く行われる施術は、男性セラピストならでは! とくに体中のリンパの流れを整えるリンパマッサージやストレッチの動作も含んだタイ古式マッサージなど、ボディマッサージにおいて男性セラピストの力強い施術は需要が高いです。

 

なぜ敬遠されがちなの?

現在の美容業界においては、主なクライアントは女性です。そこでは施術内容にボディマッサージなどの接触を含むこともあり、基本的には同性である女性セラピストの施術を求める声が多数を占めています。すなわち、残念ながら現状では異性であるというだけで敬遠されがちだということです。

 

そのため男性セラピストの場合は、女性セラピスト以上にクライアントとの信頼関係が大切になってくるでしょう。接客スキルを磨いて、様々な心配りを見せていくことで、男性でも気にせず安心して施術を受けてもらえるように信頼してもらうことが第一歩となるはずです。そこから男性セラピストならではの施術を行い、その技量を認められれば、固定客を獲得する道も開けてきます。

 

男性セラピストの勉強方法

それでは、実際に男性セラピストになるにはどうすれば良いのでしょうか? セラピストについては国家資格がなく、民間資格が基本になるので、各種セラピストスクールや通信講座でセラピストとしての基礎を学んでいくのが主要な入口になります。

 

そのほか、男性セラピストを専門的に育成するEMDAや日本メンズセラピスト協会の開講しているスクールといったものもあります。そこでは各種セラピーについての知識から、男性セラピストならではの技法や心構えまでを学ぶことができるのが特徴です。

 

また、男性セラピストにとって最大の懸念点、卒業後の就職について手厚いサポートが受けられるのも大きな魅力。スクールでは、提携サロンへの就職支援や、独立開業への支援を受けられます。そのため、将来を見据えて男性セラピストとして活動していきたいのであれば、断然オススメしたい進路です!

 

男性セラピストの就職について

男性セラピストの存在が徐々に認められつつある昨今、様々なエステサロンで働くチャンスが開かれています。ただし、そこでは制限があり、セラピストが男性でもいいとクライアントから許可が出た場合に限って施術を行うことができるのです。そして、厳しい現実ですが、男性セラピストを断るクライアントがまだまだ多いのも現状……。

 

他方で、男性セラピストにとっては画期的なエステサロンの形もあります。それは、男性セラピストのみが在籍するというコンセプトの店舗。クライアントも元々男性しかいないと分かって来店するため、問題なく施術を行うことができます。

 

そのほか、男性を対象とするメンズエステも、男性セラピストが活躍できる場所の一つですね! クライアントも男性になるため、敬遠される恐れがありません。むしろ同性としてクライアントに共感しながら施術を進めることができるでしょう。

 

上記以外には、独立開業というのも一つの道です。セラピストとしての技術や経験を生かして、女性セラピストを雇用し、店舗を経営する立場に就くのも立派な進路。自分の適性や目指すところをしっかりと考えて、進路を決めるのがオススメです!

 


 
 

日本ではまだまだ一般的に受け入れられていない男性セラピスト。その道は厳しいかもしれませんが、だからこそ成功するために努力の余地がある、やりがいのある仕事です。また、男性セラピストの数は少ないために、上手く需要を見つけられれば一躍大成功という可能性も? もしあなたが男性でも、美容業界に携わりたいと思うのであれば、諦めずに挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

Author:美プロ編集部

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