美容スペシャリストな自分になるために
下積み時代も大きな糧に! 美容師のアシスタント業を大研究!
美容師免許を持っていても、急にスタイリストとして働けるわけではありません。まずは、誰もが“アシスタント”として下積みを積んでから、やっとお客様のカットを任されるようになるのです。
とは言え、アシスタントもスタイリストも大きく分類すれば“美容師”であることに変わりはありません。だからこそ、具体的にどう違うのか知りたいですよね。そこで、今回は美容室のアシスタントについて紹介していきましょう。
そもそも資格が無ければ出来ない?
美容師は、美容師免許が無いとお客さんに触れることができません。そのため、免許をとることは絶対条件になります。しかし、サロンの中でも“見習いアシスタント”として、掃除やお会計、予約電話の対応などの業務を任されることもあります。実際に、美容学校に通いながらサロンでアシスタントとして働いている人も多いようです。現場を肌で感じられるので良い経験にはなりますが、できることが限られてしまうので資格を取ってからの方がオススメですよ。
ここで雇用形態についても少し触れておきましょう。アシスタントはパート・アルバイトと正社員の2つに分けることができます。正社員の場合、スタイリスト同様に週休2日で、就業時間は8時間以上が当たり前ですが、パートやアルバイトは週2日~の出勤で、1日3時間以上~OKのところも。子どもがいるから長く働けない、学校があるから時間が限られている…という場合には、アルバイトの方が働きやすいかもしれません。また、アルバイトだからといって、正社員アシスタントとの仕事内容が大きく違うということもないので安心してくださいね。もちろん、お給料や手当ては異なってきますけどね。
アシスタントの仕事内容
さて、いよいよ本題に入りましょう。美容師のアシスタントは、かなりハードで激務の日々、なんて聞いたことがある人も多いかもしれません。これはある意味本当。アシスタントの仕事は朝早くから、夜遅くまでが一般的だと考えた方がいいでしょう。そんな風に言うと「どんな仕事が待ち受けてるの…」と不安になってしまうと思うので、最初に1日のアシスタント業を例に見ていきましょう。
資格がない場合
通常のアシスタントの仕事内容を説明する前に、さきほど述べた“見習いアシスタント”やアルバイトの仕事内容をみていきましょう。お会計や予約電話の他にも、朝の掃除や切り落とした髪の処理といった掃除全般、さらに施術に必要な道具の準備や片付けなど、ほとんどが雑務と言えるでしょう。しかし、お客さんに触れられないからといって、油断は禁物。お出迎えなど、お客さんと話す機会は沢山あるので、ここでしっかりコミュニケーションスキルを身につけましょう。
資格ありの場合
資格を持っている場合、上記の仕事に加えて、シャンプーやヘアカラーの塗布、ブローといった仕事を任されることもあります。カットはまだ出来ませんが、技術がある場合には、パーマ施術も担当することができるようです。
資格を持っているかどうかにかかわらず、ほとんどのアシスタントが業務の後や前に自主的に練習を行っています。練習内容は、パーマやヘアカラー、カットなど人それぞれ。まずは練習計画表を作って、実力アップを目指しながら自主練習していきましょう。
アシスタントの給料は少ない!?
アシスタントについて「過酷なのに給料が低い」なんてイメージ、持っていませんか? 残念ながらそれは正解。スタイリストの場合、20~30万円が平均的で、トップスタイリストにもなると50万円ほどもらえる場合もあります。しかし、アシスタントの月収はおよそ13~17万円と少なめ。さらに、ウィッグ、シザー、コームなどの練習材料費、技術を学ぶ講習費などを引くと、手元に残るのは10万円前後になってしまいます。なので、他にアルバイトをしながら生計を立てたり、工夫をして節約している人がほとんどのようです。
ここで、一つ節約術をご紹介しましょう。美容師にとって、着るものはかなり気をつかいますよね。オシャレ好きな人も多いと思います。しかし、実際に洋服にかけるお金は限られてしまうのも現状…。そんな中で活躍するのが、ブランドリサイクル店やネットのファミリーセールです。お古ではあるけれども、いい物が半額近い値段で手に入るので、利用している人も多いようですよ。また、先輩からもらったり、同僚と服を交換しながら着まわしをしている人も。洋服に困った時は、この方法を実践してみてはいかがでしょうか?
アシスタント業はデメリットばかりじゃない!
過酷だとか、給料が少ないとか、デメリットばかりじゃないか! と思う人も居るかもしれませんが、アシスタントで積みあげてきたことは決して無駄にはなりません。メリットもたくさんあるので、これを読んで前向きにチャレンジしてみてください。
技術が身につく
雑務は大変ですが、近くで先輩たちの技を見れるので、勉強できることは多くあります。また、自主練習の時には先輩スタイリストがマンツーマンで教えてくれることもあるので、経験を積むには最適な場所と言えるでしょう。勤務する店舗によっては着付けやメイクアップが学べる講習や、海外店舗での研修や社内でのコンテストを開催するところもあるので、キャリアアップが望めます。
お客様の生の声が聞ける
学校の中では、実際にお客さんと接することは難しいですよね。しかし、美容室は直接お客さんと接することができる場所。失敗は許されませんが、「あなたのシャンプーが一番好きだわ」なんて褒めてもらったり、指名してもらったりした時の喜びは何にも変えがたいと思います。辛いこともありますが、お客さんに喜んでもらうために地道に努力を続けましょう。
店舗にもよりますが、スタイリストになるためには数年程度の下積みが必要とのこと。しかも、アシスタント時代に最低でも100人以上のモデルをカットしてはじめて、スタイリストへの道が開けるそうです。道のりは長く、プレッシャーも強いと思いますが、日々の業務を丁寧にこなしつつ、スタイリストになるための技術も身につけていってくださいね。
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