大人の街、西麻布の秘かな癒しスポットして、極上のリラクゼーションを提供する「オリーブスパ 西麻布店」。グループ店舗の中でもひと際ゴージャスなエントランスで、太陽のような明るさと元気さで秋田店長に迎えられると、それだけで心が和む。天性の明るさに加え、努力を惜しまない向上心で、いまやすっかり店長が板についているが、つい2年前は、全くの異業種で活躍していたのだから、驚きである。
美容業界へ身を投じたのは、自身がエステに客として訪れたのがきっかけだった。その時「人を癒せる素敵な仕事だと思った」と感動し、転職を決意。スッパリと前職に別れを告げ、業界への就職を目指し、インターネットで検索を開始した。数多ある同業の中から、サイトに感じ取ったイメージのよさを根拠に決めた行き先は「オリーブスパ」。結果的にはこの直感的ともいえる選択が、彼女のサクセスストーリーを強く後押しすることになる。
業界全くの未経験の秋田さんが、まず進んだのは「オリーブスパ」併設の「オリーブスパアカデミー」。そこで1ヶ月間、業界知識や施術のイロハを学習した。短期集中型の同アカデミーでは連日、中身の濃い講座を受講。業界未経験の彼女にとって、知らないことだらけの講義は、決してやさしいものではなかった。特に施術については、学べば学ぶほど、その奥深さを知ることとなり、さすがに不安も少しよぎったという。しかし、“なんとなく”ではなく、できるまで指導してくれる講師陣が、不安に感じる時間を埋めてくれた。最終的には、無事アカデミーを修了。ただし、同期6人中のドンケツだった…。
あっという間のアカデミーでの1ヶ月。次のステップは、店舗デビューだ。技術は習得したものの、お客を相手にするとなるとまるで勝手が違う。体の大小、施術の強弱など、顧客は百人百様。教わった技術をそのまま使うだけでは顧客の満足を得られないことを痛感する。もっとも、壁にぶち当たるほどに向上心に火がつく秋田さんにとって、次々と見つかる課題は、成長の糧でしかなかった。試行錯誤で顧客満足度を追求し、さらに先輩の指導を受け、アカデミーでも勉強した。充実した教育環境を最大限に生かした秋田さんは、着実に課題を克服。店舗デビュー3ヵ月後には、すっかり施術に自信を持てるまでに成長していた。
「アカデミーでは1ヶ月という短期間で技術や知識を習得するのですが、短いといってもできるまでみっちり教えてくれるので、ものすごく中身が濃かったですね。できるまで、というのは店舗デビュー後も続いていて、先生が随時施術をチェック。不十分な点などがあれば先輩が指導しくれますし、アカデミーでも勉強ができる体制が整っているんです。これは、特に未経験の私にとって、本当に心強かったです」と秋田店長は、研修時代をしみじみ振り返る。
スタッフとして1人前になった秋田さんは、持ち前の明るさと元気さで周囲や顧客の信頼と支持を集め、他店のマネージャー、店長を経て、わずか一年半で現在のポジションに上りつめる。現在、西麻布店店長として14人のスタッフを束ねる秋田さん。店長としては、ときにやさしく、ときに厳しく、うまくスタッフとの距離感を保ちながら「とにかくスタッフのモチベーション維持に気を配る」マネジメントで気持ちよく働けるムード作りに配慮。自身の元気の秘訣でもある「仕事で頑張る時は頑張る!遊ぶ時は思いっきり遊ぶ!」というポリシーはスタッフ全員と共有し、職場はオフを引きずらないプロフェッショナルな空気が充満している。マネージャーとして、組織全体に目を配る一方で一施術者としても活躍する秋田さんは「初心を忘れないよう、時々施術を受け、顧客目線を忘れないようにしています」と、謙虚さを忘れず、一層の技術向上に励む毎日を送っている。
「美容業界で働きたい気持ちは強く、意思は固まっていましたが、全くの異業種からの転職なのでもちろん不安はありました。でも、経験したからいえることですが、オリーブスパではその心配は一切不要です。もちろん知らないことばかりで辛いこともありますが、出来るまで教えてくれるんですから。出来損ないだった私が言うんだから間違いありません(笑)。他店の店長を見ていると私なんてまだまだですが、経営者目線で目標をスタッフ全員と共有し、そこへ向かっていく店長というポジションには不安以上にやりがいを感じています。いまの目標は、西麻布店をオリーブスパNo.1にすること、そしてウチのスタッフが今後、どこかのマネージャーや店長になれるよう育成することですね」。“華麗なる転身”を果たした秋田店長はいま、大きな目標に目を輝かせ、次なるステージへとまい進している。
南国リゾートを思わせるインテリアと完全個室の都市型スパとして大人の街に癒しを提供する同店。男女の利用が可能で、営業時間は昼の12時から朝5時までとなっており、多様な顧客を迎え入れる。充実した教育環境により、スタッフのレベルは安定しており、誰もが気持ちよく施術を受けられる。スタッフの安定感を支える要素として労働環境への配慮も忘れてはならない。勤務はシフト制で夜勤もあるが、秋田店長は「できるだけ負担にならないシフトを組むようにしています。また、体調が悪いときなどに言いやすい環境づくりも意識しています」とスタッフの体調管理に気を配る。ひと際優雅でくつろげる同店の“居心地のよさ”は、そうした目には見えない配慮にも支えられているといえそうだ。